勤務先によると、三浦さんは今年2月に入社するまでは名古屋市内の別の会社に勤務していた。周囲には「山が好きだ」と話していた。同僚3人のうち1人は、29日になっても安否が分からないという。
名古屋市中村区の会社員、浅井佑介さん(23)。名古屋市中川区にある両親宅はひっそりと静まりかえり、チャイムを押しても返事はなかった。向かいに住む男性(70)は「29日朝に両親がわざわざ訪ねてきて佑介さんが亡くなったことを伝えてくれた。とても落ち込んでいるような様子だった」と話した。
幼いころの浅井さんを知る女性(66)は「元気で活発なお子さんだった。2、3年前にスーツ姿で歩いているのを見掛けて、立派な社会人になったんだと思っていた。こんなことになるなんて…」と言葉を失っていた。
≪「奇跡が起きてほしい」 無事祈る安否不明者の家族≫
御嶽山噴火から3日目の29日、山頂に取り残された心肺停止の登山者が、ヘリコプターで次々と麓の公園に搬送された。「奇跡が起きてほしい」「自分で捜したい」。全国から安否情報を求めて駆け付けた家族や友人約100人は、疲労感をにじませながらも無事を祈り続けた。