心肺停止状態の登山者を乗せた自衛隊のヘリコプターは午前10時50分ごろから次々と麓の長野県王滝村の公園に降り立った。数十人の警察官や消防隊員らがヘリと警察車両の間を大きな青いシートで囲い、周囲から見えないよう警察車両に登山者を運び込んだ。
愛知県一宮市から来た会社員男性(53)は、24歳の長女の安否が分からないまま。木曽町役場近くの集会所で夜を明かしたが、ほとんど眠れなかったという。男性は「安否確認の情報が全くなく、何も分からない。自分で山に登って捜しに行きたいぐらいだ。とにかく助かってほしい」と願っていた。(SANKEI EXPRESS)