そこで頼みたくなるのが「海の幸のパエリア」。スペイン料理店に行けば、必ず多くの人がオーダーするメニューだろう。熱々の鉄鍋にアルミの蓋がかぶせられ、席に運ばれるまで中身は全く見えない。サーブ担当の人が蓋をさっと取れば、大きなパエリア鍋に大粒のムール貝にアサリ、アンコウ、海老といった豪華な海の幸が目に飛び込む。魚介のうまみがコメの一粒一粒にしみこみ、何とも幸せな気分になる。
「料理はもちろん、お客様を飽きさせないちょっとした驚きやパフォーマンスにも工夫を凝らしています」と副料理長の横川剛貴さん。
横川さんは生ハムのグラム数を目分量で正確に量るほか、薄く切ったり美しく盛りつけたりする技術を競う、「アンダルシア産イベリコハム公式コルタドール」のコンテストで全国第2位というキャリアの持ち主。
生ハム、花のような美
そんな横川さんが切るハモンセラーノは脂身と赤身が美しく皿を飾り、まるで花のようにも見える。目でめでてから口に含めば、さっぱりした生ハムの味わいが口いっぱいに広がる。