【京都うまいものめぐり】
京都御苑の南に位置する「ザ・スクリーン」は、国内外のクリエーターがデザインした新しい概念のホテル。京都ミシュランガイドの宿泊部門にも5年連続で掲載されるなど高く評価されている。そのホテル内のフレンチレストラン「ブロン・ロネリ」で供されるのは「フレンチ」と「和」が融合したクリエーティブな料理の数々。連日、多くの客をうならせている。
坪庭、ふすま絵…
開放感あるラウンジを通って「ブロン・ロネリ」に入ると、まず目に飛び込んでくるのは天井に描かれた四季折々の花…。
黒を基調にした店内は、ししおどしのある坪庭や龍のふすま絵など和のテイストが効果的に演出され、そこにフレンチレストランならではの真っ白なクロスがかけられたテーブルがゆったりと配される。まさに“和モダン”な雰囲気だ。
「お料理も“お箸で食べられるフレンチ”をコンセプトにしています」と料理長の中平泰正さん。前菜は焼きなすのムースとアクアソルトとコンソメのジュレ、北海道産のウニが三層になっていて目にも涼しげ。なめらかなムースは焼きなすの味をしっかり残し、三者がそれぞれを引き立て合い、舌の上で絶妙のハーモニーを奏でる。