花畑のような美しさ
続いて、フレンチの醍醐味のような一品「季節の京野菜と鮮魚のテリーヌ」。お花畑のような美しさに、ナイフを入れるのがためらわれる。ぷりぷりした魚介の食感とともに、やさしい風味が口の中に広がる。
「ホタテ、マグロ、真鯛は昆布で締めてマリネしています。野菜は出汁(だし)でボイルし、つなぎのジュレも出汁で作っています」と中平さん。一見、クラシックなフレンチと思いきや“和”の仕事が随所に。赤のソースは赤スグリを、緑のソースは鮎蓼(あゆたで)を使い、さわやかな酸味が食欲を増進させる。
みその辛さ、アクセント
メーン料理は「神戸牛の網焼き」。添えられたもろみみそを少しつけて食べる。みそのぴりりとした辛さがアクセントとなり、肉の旨さを引き立てる。
肉専門店ならともかく、神戸牛を安定して提供するレストランは珍しいそうだが「日本に来たからには神戸牛を!」と、神戸牛にひとかたならぬ思いを抱いている海外の客が多く、その期待に応えようと仕入れルートを確保したという。
老舗の抹茶を使って
さて、デザートは別腹。京都の老舗茶舗「一保堂」の抹茶を使用したニューヨークチーズケーキは、甘さとほろ苦さのバランスが抜群で、あっという間に完食してしまった。今回の取材では、ディナーメニューからアラカルト(単品料理)をいただいたが、昼夜ともに数種類のコース料理もある。