≪「憲法9条」平和賞予想トップ≫
今年のノーベル賞発表が6日の医学生理学賞を皮切りに始まる。10日発表の平和賞の候補は史上最多の278で、戦争放棄を定めた憲法9条を保持してきた日本国民を最有力視する予想も。文学賞候補の村上春樹(むらかみ・はるき)氏(65)をはじめ、科学分野でも日本人受賞の期待がかかる。
国際平和研究所(オスロ)のハルプビケン所長はウクライナ危機や東アジアの緊張が続く中で「時宜にかなっている」として憲法9条を予想トップに選ぶ。実際に授与が決まれば、護憲運動に大きな弾みとなりそうだ。
このほか、欧州の専門家やブックメーカー(賭け屋)の間では、カトリック改革を進めるローマ法王フランシスコ(77)や、米政権の個人情報収集を暴露した米中央情報局(CIA)のエドワード・スノーデン元職員(31)、パキスタンで女子教育の権利を訴えイスラム過激派に銃撃されたマララ・ユスフザイさん(17)らの名前が挙がる。
9日発表とみられる文学賞では村上氏がブックメーカーで1番人気。ケニア出身のグギ・ワ・ジオンゴ氏(76)らの名も浮上している。