7日の物理学賞で米情報会社が有力候補に挙げるのは、磁石の性質を持つ特殊な物質を研究した理化学研究所の十倉好紀(とくら・よしのり)・創発物性科学研究センター長(60)。照明やディスプレーなどに用途が広がる青色発光ダイオード(LED)を開発した中村修二(なかむら・しゅうじ)・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)と赤崎勇(あかざき・いさむ)・名城大終身教授(85)も例年、有力視されている。
医学生理学賞には、コレステロール値を下げる物質「スタチン」を見つけた遠藤章(えんどう・あきら)・東京農工大特別栄誉教授(80)や、細胞の中にある小器官の研究で米国最高の医学賞「ラスカー賞」をことし受賞した京都大の森和俊(もり・かずとし)教授(56)が挙げられている。
スマートフォンや電気自動車(EV)に使われるリチウムイオン電池を開発した旭化成の吉野彰(よしの・あきら)フェロー(66)は、物理学賞か、8日の化学賞が期待されている。(共同/SANKEI EXPRESS)