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青色LED開発 次代照らす/ノーベル物理学賞に赤崎、天野、中村氏 (2/3ページ)

2014.10.8 00:00

スウェーデンの王立科学アカデミーがノーベル物理学賞の授与を発表し、スクリーンに映し出された(左から)赤崎勇・名城大終身教授、天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授=2014年10月7日、スウェーデン・首都ストックホルム(AP)

スウェーデンの王立科学アカデミーがノーベル物理学賞の授与を発表し、スクリーンに映し出された(左から)赤崎勇・名城大終身教授、天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授=2014年10月7日、スウェーデン・首都ストックホルム(AP)【拡大】

  • スウェーデン・首都ストックホルム

 LEDは電気を通すことで効率よく発光する半導体素子。1960年代に赤、緑のLEDが開発されたが、光の三原色のうち青は素材の結晶作りが難航し「20世紀中は無理」と言われた。

 名古屋大教授だった赤崎氏は、天野氏とともに世界中の研究者が手を引いた窒化ガリウムの結晶化に挑戦。実験を繰り返し、結晶を作ることに成功。89年、世界で初めて青色LEDを実現した。

 その後、日亜化学工業(徳島県)の技術者だった中村氏が窒化ガリウム結晶の大量生産技術を独力で開発し、明るい青色LEDを作った。中村氏は青色半導体レーザーも開発し、それぞれ世界で初めて製品化された。

 社員研究者の在り方に一石

 青色LEDの発明でわれわれの生活は大きく変わった。三原色がそろったことで、さまざまな色を表現する道が開け、屋外の大型ディスプレーや信号機が実用化された。青色半導体レーザーはDVDより大容量のブルーレイディスクを可能にした。

日亜を退社し米大学教授に転身

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