スウェーデンの王立科学アカデミーがノーベル物理学賞の授与を発表し、スクリーンに映し出された(左から)赤崎勇・名城大終身教授、天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授=2014年10月7日、スウェーデン・首都ストックホルム(AP)【拡大】
黄色の蛍光体と組み合わせた白色LEDは白熱電球や蛍光灯に替わり急速に普及し、高い省エネ効果を実現。スマートフォンでは、画面を表示する液晶ディスプレーのバックライトにLEDが使われている。蛍光管では消費電力が大きく、小型化に限界があった。東京スカイツリーでは、夜のライトアップ照明を全てLEDで行っている。
また中村氏は99年に日亜を退社し米大学教授に転身した後、特許権をめぐり日亜に対する訴訟を提起。2004年、東京地裁が発明の対価を約600億円と認定して、200億円の支払いを日亜に命じた。高裁で和解が成立したが、サラリーマン研究者の在り方に一石を投じた。
授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金計800万クローナ(約1億2000万円)が3人に贈られる。(SANKEI EXPRESS)