米クライスラーを傘下に抱える欧州自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が13日にニューヨーク証券取引所へ上場し、米株式市場に米自動車大手3社(ビッグスリー)が再びそろう。2000年代に経営破綻や危機に瀕(ひん)した3社は再建を果たした。いずれも成長加速を狙うが競争は激化しており、道は険しい。
5年後に6割増計画
「当社は競合企業の買収や合併なしに、18年の販売台数で700万台を達成する資源と潜在力を持つ」。FCAを率いるフィアットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(62)=CEO=は5月、13年実績を5年後に約6割引き上げる計画を発表した。「生き残りには規模が必要」が持論で、以前、スズキやマツダにも接近したとされる。
クライスラーは09年、ゼネラル・モーターズ(GM)と同様にリーマン・ショック後の販売急減で経営破綻し、米政府が支援。クライスラーはフィアットの傘下に入り、FCAは販売台数で世界7位の自動車メーカーに浮上した。
FCAの成長を牽引(けんいん)するのが、18年に約2.6倍の190万台を目指すクライスラーのスポーツ用多目的車(SUV)ブランド「ジープ」だ。ジープは米国で1~9月の累計販売台数が前年同期比45.3%増と躍進した。GM、フォード・モーターに比べ、出遅れた新興国開拓の切り札となる。