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【まぜこぜエクスプレス】Vol.28 アルコール依存症は病気 体験通じユニークに発信 月乃光司さん (2/4ページ)

2014.10.15 16:15

パフォーマンスイベント『こわれ者の祭典』の舞台に上がる月乃(つきの)光司さん(左)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる(山下元気撮影)

パフォーマンスイベント『こわれ者の祭典』の舞台に上がる月乃(つきの)光司さん(左)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる(山下元気撮影)【拡大】

 月乃さんもアルコール依存症に苦しんだ過去をもつ。15歳くらいから生きづらさを感じていたといい、その苦しさから逃れるために、お酒に頼るようになる。「もともと容姿にコンプレックスがあり、対人恐怖症から、ひきこもりのような生活を送っていた。お酒に酔うと人が怖くなくなり、飲み友達もできた」と当時を振り返る。

 徐々に飲酒量が増え、手が震える、飲んで暴れる、物を破壊する、記憶がなくなる…といった症状が現れたそうだが、「アル中=酒瓶抱えたおじさんのイメージがあり、自分がアルコール依存症とは考えもしなかった」という。何より「お酒がないと人間関係がもてない、自分になれない」と思い込んでいたので、飲酒をやめることなど考えられなかったらしい。23歳の時、薬とお酒を大量に飲んでの自殺未遂により強制入院。入院先の病院がたまたまアルコール依存症の治療病棟がある病院だったことが幸いし、はじめて「アルコール依存」を指摘された。それでも、困難を抱えた当事者同士で支え合う「セルフヘルプ(自助)グループ」に出会うまでは、飲酒から抜け出すきっかけがつかめなかったという。

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