秋が深まってきた中国の首都、北京で19日、恒例行事となっている北京国際マラソンが行われた。この日は北京市周辺上空の風が弱かったことから大気汚染が深刻化し、ぜんそくなどの呼吸器系疾患を誘発するとされる直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度が危険水準を超え、今年最悪のレベルに上昇。健康への悪影響を懸念してマラソンへの出走を取りやめるランナーが続出し、マスク姿の参加者も目立った。
34回目を迎えた北京国際マラソンは19日午前、北京中心部の天安門広場をスタート。55カ国から集まった約3万人の参加者がフルマラソンとハーフマラソンに分かれ、五輪公園まで駆け抜けた。
深刻だったのは、大気汚染の状態だ。北京市内はスモッグに白く覆われ、数百メートル先のビルがかすんでみえるほどだった。