大会当日には、沿道に水分を含んだスポンジを14万個用意し、参加者が肌に付着する微小粒子状のPM2.5を洗い落とせるように配慮したという。
中国の大気汚染は冬が近づくとともに悪化し、翌春には偏西風に乗って汚染物質が日本にも飛来する。今年も悩ましい事態になりそうだ。(SANKEI EXPRESS)
■微小粒子状物質「PM2.5」
大気中に漂う微粒子のうち直径2.5マイクロメートル以下と特に小さいもの。髪の毛の太さの30分の1で、通常のマスクならば通してしまう。
主な発生源は工場の煤煙(ばいえん)や自動車の排ガスのため、有害な二酸化硫黄や有機化合物を含む。大量に吸い込むとぜんそく、肺がんなどの健康被害が懸念され、強い発がん性を持つことが世界保健機関(WHO)によって確認されている。