100年以上の歴史があるカフェ「ラグマリチーノ」。リンゴをキャラメルなどでカバーした季節ものの「キャラメル・アップル」作りに追われていた=2014年10月12日、米イリノイ州モリーン(緑川真実さん撮影)【拡大】
ロバート・ラッセル市長は「ここは『ハート・オブ・アメリカ』。この10年ほど、外国人観光客の誘致に力を入れています。最近は日本人に加え中国人の方も増えました」と話す。
リンカーンの眠る街
州都スプリングフィールドの人口は約12万人で、シカゴの約270万人に比べてかなり小さい。だが、第16代米国大統領、エーブラハム・リンカーン(1809~65年)が弁護士から政治家へ転身するまでの壮年期を過ごした街として、全米に知られる存在だ。記念館や旧住居、名前を冠したホテルや図書館のほか、リンカーンの銅像やレリーフが点在し、全米の小中高生が修学旅行で訪ねる観光名所でもある。
ハイライトはリンカーンが家族とともに眠る墓。そびえ立つ巨大なオベリスク(記念碑)が目印で、墓の前にある顔の銅像の鼻には「触ると幸せになる」という言い伝えがある。