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【拉致再調査】「拉致問題が最重要」 政府代表団、北と協議 姿見せた秘密警察高官 異例の「誠意」 (1/4ページ)

2014.10.29 06:45

日本政府代表団と協議する北朝鮮の徐大河(ソ・デハ)・特別調査委員長(左から2人目)=2014年10月28日午前、北朝鮮・首都平壌市(共同)

日本政府代表団と協議する北朝鮮の徐大河(ソ・デハ)・特別調査委員長(左から2人目)=2014年10月28日午前、北朝鮮・首都平壌市(共同)【拡大】

  • 【拉致再調査】北朝鮮の特別調査委員会の構成=2014年10月28日現在
  • 政府が認定する安否不明の拉致被害者(「死亡」「未入国」は北朝鮮の発表・回答)。※拉致被害者の項目は、氏名、当時の年齢、北朝鮮発表の順
  • 政府の説明を聞くの飯塚繁雄代表(右)、横田早紀江さん(右から3人目)ら拉致被害者家族会のメンバー=2014年9月19日午後、東京都千代田区の内閣府(三尾郁恵撮影)
  • 拉致被害者、増元(ますもと)るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で、家族会事務局長の照明さん=2014年5月30日、東京都千代田区(財満朝則撮影)
  • 金正恩(キム・ジョンウン)氏と張成沢(チャン・ソンテク)氏の関係=2013年12月13日、※敬称略。写真は聯合ニュースなど
  • 5月28日、首都ストックホルムで行われた3日目の日朝外務省局長級協議を終え、記者団に囲まれる北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使。翌29日、北朝鮮はすべての拉致被害者の再調査を約束した=2014年、スウェーデン(ロイター)
  • 北朝鮮・首都平壌市の金日成競技場
  • 北朝鮮・首都平壌市

 北朝鮮の特別調査委員会による拉致被害者らの再調査の実態を把握するため、平壌入りした外務省の伊原純一アジア大洋州局長(58)をトップとする日本政府代表団は28日、調査委トップの徐大河(ソ・デハ)委員長ら調査委幹部と協議した。代表団は「拉致問題が最重要課題だ」との安倍晋三政権の方針を徐氏らに直接ぶつけ、拉致被害者らの調査を迅速に実施し、その結果を一刻も早く報告するよう求めた。

 協議後、取材に応じた伊原氏によると、午前には、調査結果の報告を迅速に行うよう求めるとともに、調査委の体制や調査の現状について説明を受けた。

 午後は、徐氏と同じく拉致被害者らの情報管理に深く関わっているとされる秘密警察の国家安全保衛部幹部で、調査委副委員長の金明哲(キム・チョンチョル)氏や拉致被害者分科会責任者の姜成男(カン・ソンナム)氏らから拉致被害者と行方不明者の調査現状を重点的に聞いた。調査委側からの説明について、伊原氏は「詳細は帰国して首相に報告したい」と述べるにとどめた。

 協議冒頭、徐氏は「皆さんの訪朝に関し、日本で食い違った主張がいわれている」と前置きしながらも、代表団訪朝を「朝日合意を履行しようとする日本政府の意思の表れとしてよい選択だった」と評価した。

「徐大河と申します。委員長を務めています」

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