菅義偉(すが・よしひで)官房長官(65)は19日の記者会見で、北朝鮮側が拉致被害者らの再調査を行う特別調査委員会の最初の報告に関し、「現在はまだ初期段階だ。現時点でこの段階を超える説明を行うことはできない」と伝えてきたことを明らかにした。当初は報告時期を「夏の終わりから秋の初め」と設定していたが、遅れる見通しとなった。菅氏は「時期は現時点では未定だ」と述べた。
安倍晋三首相(59)は19日、都内で講演し「報告が手間取っていることは事実だ」と認めた上で、「形ばかりの報告には意味がない。北朝鮮は誠意を持って調査し、全てを正直に回答すべきだ」と強く牽制(けんせい)した。
菅氏によると、北朝鮮側が18日、日本政府の報告時期の照会に対し、北京の大使館ルートを通じて通告してきた。北朝鮮側は「調査を誠実に進めている。全体で1年程度を目標としている」と説明したという。