≪不誠実な「遅延戦術」 日本は慌てず内容重視≫
拉致被害者らの再調査をめぐり、北朝鮮が1回目の報告を先送りするという「遅延戦術」に出てきた。北朝鮮の不誠実さは明らかだが、政府としては、報告の遅れはあえて厳しくは追及せず、内容の伴った再調査結果を出すよう粘り強く求めていく方針だ。
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は19日の記者会見で「夏の終わりから秋の初め」とした北朝鮮側からの報告時期について「双方認識し、一致していた」と北朝鮮の約束違反を指摘。ただ報告の遅れを直接批判することには終始慎重な口ぶりで、外務省幹部も「『なぜ結果が出せないのか、誠意が感じられない』と憤るのは賢明な判断ではない。調査を前に進めることが大事だ」と強調した。
報告の遅れで北朝鮮を責め過ぎれば、再調査自体が中止になる可能性を恐れているわけだ。