今回3曲のアレンジを担当してくれたジュリアン・リボーとはパーティーで出会い、音楽の話題でたいそう盛り上がりました。彼の持つブリティッシュ・ロックの世界は私のジャズ&ボサノバの世界とまったく異なるものですが、何度も話し合って、独特の浮遊感のあるスタイリッシュな世界ができあがりました。美術大学を卒業している彼は、娘のソリータのいい大人の友達にもなりました。もう一人、フランスを代表するジャズ・ラテン・ピアニストのドミニク・フィヨンは共通の友達の紹介で出会いました。何とも繊細でいながらダイナミックな彼独自の世界は、豊富な知識と圧倒的な技術で形成されているのです。最低でも3種類のアレンジのデモを作り、「丁寧」に作り出された音たちは楽しそうに踊っていました。ジュリアンのパートナーはスウェーデン人、ドミニクのパートナーは日本人とドイツ人のハーフ、国際的な家族構成も彼らの魅力につながっているような気がします。
パートナーはなんと!
日本では「出会い」を求めて合コンというパーティーのようなものを行うそうですが、フランスにはそんな奇妙な会合は存在しません。カフェで隣に座った人、犬の散歩で毎日会う人、心をオープンにしていれば、どんな時でも、いくつになっても「出会い」は存在します。