そして、シールズの中でも最も優秀な「チーム6」が遂行したビンラーディン容疑者暗殺作戦に参加することになった。
パキスタン北部の潜伏先の邸宅の庭にヘリコプターから降下したときの心境についてオニール氏は「生きて帰れるとは思わなかった」と振り返った。寝室に侵入し容疑者と遭遇し、15秒間で冷静に頭部に銃弾3発を撃ち込んだという。
実はオニール氏は昨年2月に、「ザ・シューター(狙撃者)」という匿名で米誌エスクワイアのインタビューを受けた元隊員と同一人物。この時も「床に倒れた彼の頭部は割れ、脳みそがこぼれていた。死んでいるのは明らかだった」「彼は撃たれる前、近くにいた女性を盾にしようとした」などと、克明に明かしていた。
そして、「退役後は離婚し職もなく、特殊部隊への在籍は16年だったので、20年の在籍で得られる年金や医療保険もない。政府はそんな俺を無視している」と不満をぶちまけていた。
「公ではしゃべらず」
軍関係者は、任務の内容を得意げに話す“シューター”のおきて破りに激怒。特殊部隊の元隊員ら退役軍人で運営するニュースサイト「SOFREP(ソフレップ)」が、今度はFOXニュースのインタビューを受けるという情報を察知し、今月3日に本名を暴露したことから、オニール氏本人が名乗り出た。