ジョルジョ・デ・キリコ「謎めいた憂愁」(1919年、パリ市立近代美術館、提供写真)。(C)Musee_d’Art_Moderne_de_la_Ville_de_Paris/Roger-Viollet_c_SIAE,Roma&JASPAR,Tokyo,2014_E1284【拡大】
最晩年には、太陽を2つ描いた「太陽の寺院」(71年)や室内に水面や神殿が共存する「オデュッセウスの帰還」(73年)など「新形而上絵画」を描いた。次々と画風を変えたデ・キリコの謎に満ちた世界は、さまざまな批評を尻目に、いまでも変わらない光を放っているようだ。(原圭介/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「ジョルジョ・デ・キリコ-変遷と回帰」展 12月26日まで、パナソニック汐留ミュージアム(東京都港区東新橋1の5の1)。毎週水曜休館(12月3、10、17、24日を除く)。一般1000円。(電)03・5777・8600(ハローダイヤル)。