経済関係閣僚の顔ぶれをみると、政治家を多く起用したユドヨノ前政権とは異なり、ソフヤン・ジャリル経済担当調整相(61)以下、ほとんどが実務家だ。もっとも、彼ら経済閣僚にも、政党に所属していないがジョコ政権を支える闘争民主党のメガワティ党首に近い人が多い。なかでもリニ・スマルノ国営企業相(56)はメガワティ氏の側近中の側近。アリフ・ヤフヤ観光相(53)、スディルマン・サイド・エネルギー・鉱物相(51)もメガワティ氏に近い経営者だ。
独自色出せるか
メガワティ氏に近いといえば、プアン・マハラニ人間・文化開発担当調整相(41)はメガワティ氏の長女だけに、会見では「私が娘だということばかり取り上げないでほしい」と強調した。娘というだけでなく、政治家としての経験や人脈も豊富で、新内閣では強い影響力を持ちそうだ。それだけに、ジョコ大統領が、メガワティ氏をはじめとする既成勢力の圧力に屈せず、どれだけ独自色を出せるかが改革実現の鍵でもある。