中韓両国との関係については「3カ国による会合の実現を目指したい」と意欲を表明し、オバマ大統領は「関係改善の動きを評価する。今後を期待する」と応じた。また、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の早期妥結を目指し、一層努力していくことを確認した。両首脳とも妥結時期への言及はなかった。
3カ国で共同文書発表
両首脳はこれに先立ち、オーストラリアのトニー・アボット首相(57)を交えた3カ国首脳会談をブリスベン市内で開いた。3首脳は会談後、3カ国の協力が全世界にわたるものであることや、海洋紛争を国際法などに基づき平和的に解決するための協力強化をうたった共同文書を発表した。文書には、3カ国の安全保障・防衛面での協力の深化や3カ国による共同訓練などについて、3首脳がそれぞれの政府に協力拡大を指示したことも明記された。
会談ではアボット首相から、防衛装備品・技術協力の分野で日本がオーストラリアへの技術提供を進める最新鋭の「そうりゅう」型潜水艦に関連する発言もあった。