オーストラリアで開かれていた20カ国・地域(G20)首脳会合は16日、「世界の成長引き上げが最優先課題」と明記した首脳宣言を採択し閉幕した。世界全体の経済成長率を「2018年までに少なくとも追加的に2%引き上げる」との目標を定めた行動計画も策定。各国が成長戦略を完全に実施すれば2.1%の経済成長が可能だと試算し、各国に成長戦略の着実な実行を促した。
首脳宣言では世界経済について「回復は鈍く、ばらつきがあり、必要な雇用を生んでいない」と分析した。その上で各国が「短期的な経済状況を勘案した機動的な財政戦略を実施する」とし、必要な場合は財政健全化を一時的に先送りしても、財政出動による景気刺激を行うべきだと強調した。
議長国・豪州が主導したインフラ投資では、政府と民間、開発銀行が情報を共有し、投資促進のための国際機関を、4年の期限でシドニーに設立することにも同意した。この他、巨大金融機関への資本規制強化で一致したほか、エボラ出血熱の拡大防止などで協調する方針を確認した。
首脳会合には、安倍晋三首相(60)と麻生太郎財務相(74)が出席。議長国は15年がトルコ、16年は中国が務めることが決まった。