「景気失速回避を」
議長国オーストラリアのトニー・アボット首相(57)は、会議冒頭に「世界は数多くの問題を抱えており、成長力は弱い」と警告。ユーロ圏の停滞や新興国の成長鈍化に直面する世界経済に、日本の景気失速を見過ごす余裕はなかった。
バラク・オバマ米大統領(53)が「全ての国が成長戦略と雇用拡大を打ち出した」と紹介したように、G20のメッセージは成長戦略一色となった。財政健全化を前面に訴えるドイツのアンゲラ・メルケル首相(60)の発言は目立たなかった。
IMFも注視
日本は過去のG20で財政健全化への具体策を説明している。新たな借金に頼らずに政策経費を賄えるかどうかを示す基礎的財政収支の赤字額を2015年度までに半減させ、20年度に黒字化する内容だ。財政事情が先進国で最悪の日本は、他国に比べ甘い目標が認められた。