アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に出席するため、北京国際空港に到着した韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領。一人でタラップを降りる姿は、外交的孤立が危惧され、国内でも非難されている現状とダブって見える=2014年11月9日、中国・首都北京市(新華社=共同)【拡大】
追い込まれた朴大統領
朴政権も手をこまねいているだけでなく、慌てるように中国との自由貿易協定(FTA)を実質妥結させた。韓国内では「13億人の市場が開かれ、大きなチャンスだ」と歓迎の声が出る半面、中央日報(11月13日)は「中国の強力な磁場にのみ込まれれば、属国に転落する可能性も排除できない」と警告する専門家のコラムを掲載。
ハンギョレ(11月9日)は社説で「わが国の外交が直面する四面楚歌(そか)の状況は表面上ばかりきらびやかで、内容が不十分な外交政策が招いた必然の産物だ」と突き放した。
朝鮮日報(11月11日)はこんな読者の声を伝えた。「外交の孤立を避けたいなら、意思疎通をおろそかにしたまま原則ばかりを前面に出すのではなく、実利を優先する外交政策に取り組まなければ」。朴槿恵大統領(62)は追い込まれるように、東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議で、安倍晋三首相(60)と足並みをそろえ、「条件なし」の日中韓首脳会談の早期実現希望を表明した。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)