国内持ち込み不可で断念?
ノールトン氏は今回の落札を見越してか、昨年春の時点でナミビアで狩猟したサイの国内持ち込みを許可するよう米魚類野生生物局に申請。ただ今年12月8日締め切り予定のパブリックコメントには反対意見が多く寄せられ、当局が追加調査を検討するなど許可される見通しは立っていない。
競売は、仕留めた“戦利品”を持ち帰ることを落札者に認めていたため、DSCは米政府が国内への持ち込みを拒否した場合、競売を無効にせざるをえないと判断したのだという。
サイの角は漢方薬として中国人に珍重され、中国の経済発展に伴い乱獲が進行。南アフリカでは2007年以降、密猟が5000%増を記録し、そのあおりで50年前には全世界に7万頭いたクロサイが現在は5000頭に激減している。ナミビアにはこのうちの3分の1が生息しているとされている。(SANKEI EXPRESS)