自分なりの「パンク」完成　ＴＨＥ　ＳＴＡＲＢＥＭＳ (3/3ページ)

　強い音とメッセージで社会と対峙（たいじ）し、ひらけたポップなアレンジで自ら積み重ねた過去とも向き合い、ＴＨＥ　ＳＴＡＲＢＥＭＳは新作アルバムで新たな答えを提示した。今の時代に響くパンクは、これからのロックファンにまっすぐ届くだろう。（音楽評論家　藤田琢己／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　■ＴＨＥ　ＳＴＡＲＢＥＭＳ　２０１２年、元ＢＥＡＴ　ＣＲＵＳＡＤＥＲＳの日高央を中心に結成された。パワーポップなメロディーに加え、メロディックパンクの性急感が持ち味。１４年に米国でのレコーディングを敢行しシングルを発表。１１月１２日に２ｎｄフルアルバム「ＶＡＮＩＳＨＩＮＧ　ＣＩＴＹ」をリリースした。

　■ふじた・たくみ　１９７６年、東京都生まれ。ラジオ、テレビの音楽番組を中心に活動する傍ら、年間１５０本ほどライブに通う。現場主義の視点で音楽を紹介し続けている。