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【USA! USA!】(8)イリノイ州シカゴ ライト設計、「パパ」が育った屋敷町 (3/4ページ)

2014.12.2 11:20

フランク・ロイド・ライトの設計の一番の特徴は、自然と調和したプレイリー・スタイル。深い庇(ひさし)や低い屋根で水平性を強調、屋内は壁を解き放ち、開放的な空間を演出している。その初期の代表作が銀行家、アーサー・B・ヒュートレイ邸宅で、1902年に竣工(しゅんこう)した=2014年10月14日、米イリノイ州シカゴ郊外のオークパーク(緑川真実さん撮影)

フランク・ロイド・ライトの設計の一番の特徴は、自然と調和したプレイリー・スタイル。深い庇(ひさし)や低い屋根で水平性を強調、屋内は壁を解き放ち、開放的な空間を演出している。その初期の代表作が銀行家、アーサー・B・ヒュートレイ邸宅で、1902年に竣工(しゅんこう)した=2014年10月14日、米イリノイ州シカゴ郊外のオークパーク(緑川真実さん撮影)【拡大】

  • ミシガン湖沿いに位置するミレニアムパークにはさまざまな作品が展示されており、まるで一つの美術館のようだ。「クラウンファウンテン」には、約15メートルの高さに人の顔が映し出される=2014年10月13日、米イリノイ州シカゴ(緑川真実さん撮影)
  • 観光名所として人気のシカゴ美術館は、世界各国からの観光客で一日中にぎわっている。写真はスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」=2014年10月13日、米イリノイ州シカゴ(緑川真実さん撮影)
  • ブルースクラブ「キングストン・マインズ」では、深夜まで渋い歌声が響き、盛り上がりをみせる=2014年10月4日、米イリノイ州シカゴ(緑川真実さん撮影)
  • アートの街シカゴでは、シカゴ川に沿ってビルや倉庫などの建築を見学する建築リバークルーズも人気=2014年10月14日、米イリノイ州シカゴ(緑川真実さん撮影)
  • 厚みがあるディープディッシュ・ピザはシカゴの名物。チーズがたっぷり入っていてボリューム満点だ=2014年10月13日、米イリノイ州シカゴ(緑川真実さん撮影)
  • 米イリノイ州シカゴ
  • 知られざるアメリカを紹介する公式ガイドサイト。ディスカバー・アメリカ(提供写真)。www.discoveramerica.jp

 「街全体が建築博物館」といわれるシカゴの系譜は、1871年のシカゴ大火に遡(さかのぼ)る。街の3分の1が廃虚となったが、農産物の集積地として栄えていただけに、復興は早かった。再開発と産業発展を背景にオフィスの高層化が進み、「シカゴ派建築」として20世紀の建築の中心となった。中心部を流れるシカゴ川を行く「建築リバークルーズ」では高層ビル、倉庫、跳ね橋など、50以上の建築物を眺められる。市内では、中心部のミレニアムパークにもユニークなオブジェが多数ある。街を歩けば、愛嬌(あいきょう)のあるピカソの彫像や、野獣のモニュメントに思いがけず出くわす楽しみがある。

 シカゴ美術館はメトロポリタン、ボストンと並ぶ米国三大美術館の一つで、印象派のコレクションで評価が高い。中でも美術館の最高傑作とされるスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、壁一面を使った大作。門外不出で、点描画から光を生み出す独特の筆遣いをじっくり眺めたい。

シカゴの代表的なクラブの一つ「キングストン・マインズ」

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