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【逍遥の児】晩秋の長瀞ラインくだり (1/2ページ)

2014.12.2 10:35

 紅葉の晩秋。埼玉県秩父郡長瀞(ながとろ)町へ向かう。これから「長瀞ラインくだり」を楽しむ。巨大な岩畳の先。豊かな清流が見える。岸辺に和船が待機している。救命胴衣を着用して乗船した。

 船頭は2人1組。前に立つのは、飯島勝男さん(57)。船頭歴22年のベテランだ。ねじり鉢巻き。青い法被をいなせに羽織る。さお1本(長さ5メートル)で船を操る。

 「さあ、出発しましょう」

 船が川の流れに乗って滑り出した。川底(水深5メートルほど)が見える。驚くほどの透明度。手を川面に浸す。ひんやりと冷たい。気持ちいい。アユやサクラマスなど魚類も豊かという。

 急流にさしかかる。水しぶき。歓声があがる。乗客は急いでビニールシートをかぶる。船頭がさおで岸壁を突く。浅瀬。船底に衝撃。スリル満点だ。

 「人の命を預かっている。船頭の不注意で、もし船が転覆したら、大変です。真剣に操船する。安全には万全の注意を払っています」

 船は難所を突破した。再び、ゆったりとした流れにもどる。乗客は渓谷の紅葉を眺め、カメラを向ける。

現在、船頭は20人

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