警察庁は3日、2014年版「治安の回顧と展望」を発表した。この文書には秘密指定がなされていない。普通の国民が、テロや過激派の脅威について、警察の専門家の見方を知ることができる貴重な資料だ。
愛国心と拝外主義は違う
<「在日特権を許さない市民の会(在特会)」を、「極端な民族主義・排外主義的主張に基づき活動する右派系市民グループ」の一つとして、初めて団体名を明記して動向を取り上げた。
警察庁によると、今年、在特会をはじめとする右派系市民グループによるデモを13都道府県で約110件(10月末時点)確認。グループの過激な言動を「ヘイトスピーチ」と批判する反対勢力との暴行事件なども相次ぎ、全国の警察は双方計35人(同)を摘発した。
回顧と展望は、来年も両者間のトラブルが懸念されるとした。警察庁の担当者は、在特会に直接触れた理由を「(右派系市民グループの中で)象徴的、代表的だからだ」と説明した。
シリアとイラクで台頭する過激派「イスラム国」にも言及。巧妙なメディア戦略で若者を引きつけ、「世界から多くの戦闘員が参加している」として、自国へ帰国後にテロを起こすことに懸念を示した>(12月3日の産経ニュース)