地方選惨敗は支持率が低迷する馬英九総統や政権への批判が最大の要因とされる中、新内閣は出直しへの姿勢が感じられないとの声が与党内からも出ている。「安定」重視の布陣となったが、残り任期が約1年半となった馬氏のレームダック(死に体)化は必至だ。
中国との貿易自由化などに向けた馬政権の対中政策に対する警戒心の高まりも与党惨敗の要因と指摘されたが、中国政策を主管する大陸委員会の王郁●(=王へんに奇)主任委員も残留。政権としては、王氏が出席して今年始まった中国との主管官庁トップ会合などを通じ従来の対中政策を継続する姿勢を示した。
新任は正副院長のほか、経済部長(経産相)となる●(=登におおざと)振中政務委員(無任所相)、海岸巡防署長(海上保安庁長官)となる王祟儀同署副署長ら計5人。作家としても知られる龍応台文化部長(文化相)は辞任、科学技術部長ポストと共に近く後任を選ぶ。(共同/SANKEI EXPRESS)