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ノーベル賞 3教授記念講演 日本発「21世紀の光」 誕生秘話披露 (2/4ページ)

2014.12.9 10:20

ストックホルム大でノーベル賞受賞の記念講演をする赤崎勇名城大終身教授=2014年12月8日、スウェーデン・首都ストックホルム(共同)

ストックホルム大でノーベル賞受賞の記念講演をする赤崎勇名城大終身教授=2014年12月8日、スウェーデン・首都ストックホルム(共同)【拡大】

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  • ストックホルム大でノーベル賞受賞の記念講演をする米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授=2014年12月8日、スウェーデン・首都ストックホルム(共同)
  • 青色発光ダイオード(LED)の発光の仕組み=2014年10月7日現在。※P型半導体とN型半導体の接合面で電気的にマイナスの電子とプラスの正孔が結合し、電気エネルギーが直接、光エネルギーに変わって発光する
  • 歴代日本人ノーベル賞受賞者(敬称略)=1949年~2014年10月。※南部陽一郎氏は米国籍。2014年の受賞者決定も含む
  • スウェーデン・首都ストックホルム

 岐路が訪れたのは、きれいに光る窒素ガリウムの微小結晶に気づき、「カギは結晶成長にある」と確信したときだった。当時、大学院生だった天野教授と悪戦苦闘を繰り返した末、1973年の研究開始から12年後の85年、天野教授が無色透明のきれいな結晶の生成に成功した。赤崎教授は「(成功は)度重なる失敗を乗り越えた天野君たちの執念のたまものだった」と教え子の献身をたたえた。

 世界初の青色LEDを実現した瞬間について、赤崎教授は「この結晶を目にした時の感動は今も忘れることができない。目にしみるような青色の光は、私の研究人生の中で最も思い出深い出来事の一つだった」と感慨をこめた。

 体調に不安を抱え、ストックホルム入りしてからも大事を取っていた赤崎教授。椅子に腰掛けたままの講演となったが、しっかりした口調で時折、会場に目をやりながら大学の講義のように話した。

 実験装置手作り

 対照的に天野教授はトレードマークの腰ポーチをつけ、壇上を歩き回りながら身ぶり手ぶりを交えて講演を行った。「ここにいるのが信じられない」と興奮気味だったが、赤崎教授のもとで青色LEDの研究を始めたときのことを「世界を変える。簡単だと思っていた」と打ち明け、笑いを誘った。

次はレーザー照明

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