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音楽が一番素晴らしい外交官 ワレリー・ゲルギエフ PMF芸術監督に就任 (3/3ページ)

2014.12.10 16:15

2006年の国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)で指揮するワレリー・ゲルギエフ=2006年7月9日(PMF組織委員会提供)

2006年の国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)で指揮するワレリー・ゲルギエフ=2006年7月9日(PMF組織委員会提供)【拡大】

 PMFにはベルリン・フィルやウィーン・フィルなど欧米の一流オーケストラのメンバーが教授陣として参加する。今年のアカデミー生は26カ国・地域から122人。これまで世界72カ国・地域から、延べ3126人が参加し、卒業生は世界中のオーケストラで活躍している。

 「私は音楽を通して世界がより良くなっていくこと、世界の国々の善隣関係が築かれることを信じています。信じているからこそ、芸術監督を引き受けました。朝鮮半島、エボラ出血熱など世界は複雑な状況です。いろいろな外交官がいますが、ある意味、音楽が一番素晴らしい外交官だと思います。PMFに参加する若者に望みたいのは、すべての作曲家について、豊かな世界を発見してほしいということです」(月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」編集長 江原和雄/SANKEI EXPRESS

 ■Valery Gergiev 1953年、モスクワ生まれ。両親はオセット人で、北オセチア共和国で育つ。レニングラード音楽院でイリヤ・ムーシンに師事。レニングラード音楽院在学中にカラヤン指揮者コンクール2位、全ソ連指揮者コンクール1位。88年、マリインスキー劇場の芸術監督に選出された。メトロポリタン・オペラ首席客演指揮者、ロンドン響首席指揮者などを歴任。

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