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【ノーベル賞授賞式】物理学賞 3人同時ゴール 「挑戦と競争」抜きつ抜かれつ (2/4ページ)

2014.12.11 10:15

サインしたノーベル博物館の喫茶店の椅子を手にする赤崎勇名城大終身教授(右)と天野浩名古屋大教授=2014年12月9日、スウェーデン・首都ストックホルム(共同)

サインしたノーベル博物館の喫茶店の椅子を手にする赤崎勇名城大終身教授(右)と天野浩名古屋大教授=2014年12月9日、スウェーデン・首都ストックホルム(共同)【拡大】

  • リハーサルに向かう中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授=2014年12月10日、スウェーデン・首都ストックホルム(代表撮影・共同)
  • 青色発光ダイオード(LED)の発光の仕組み=2014年10月7日現在。※P型半導体とN型半導体の接合面で電気的にマイナスの電子とプラスの正孔が結合し、電気エネルギーが直接、光エネルギーに変わって発光する
  • 歴代日本人ノーベル賞受賞者(敬称略)=1949年~2014年10月。※南部陽一郎氏は米国籍。2014年の受賞者決定も含む
  • スウェーデン・首都ストックホルム

 「カギはきれいな結晶づくりにある」。そう確信して助手を探そうとしていた矢先、話を聞きつけ、募集直前にフライングで飛び込んできたのが、当時、24歳で名古屋大大学院生の天野氏だった。

 「この若者はやる気がある。絶対にあきらめない。私と同じだ」。赤崎氏と天野氏は「切っても切れない仲になった」。2人は一心不乱に研究。深夜もこうこうと明かりがともる赤崎氏の研究室は「不夜城」と呼ばれた。

 「作りやすいものは壊れやすいが、作りにくいものはその分タフだ」。実験は失敗が続き、逆境に置かれたが、信念を曲げない赤崎氏を中心に、研究室の結束は固かった。

 「先生との出会いが運命を変えた」と話す天野氏は「先生の考え方がわかるからあきらめず粘り強く実験ができた。大学の自由な校風も研究にプラスだった」と振り返る。

 「芸術的な手腕だ」

 そんな2人を「競争者」として追いかけていたのが中村氏だった。

 「徳島県の田舎で自由に研究できたことが大きかった。抜きつ抜かれつつ、切磋琢磨(せっさたくま)し、最後は3人で同時にゴールできた」と語った。

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