ここ数年にわたってコヨーテの狩猟コンテストが増加してきた背景には、こうした被害の拡大があるとされ、牧場主が主催者となって最も多くのコヨーテを仕留めたハンターに現金やベルトの留め金、狩猟用品などを賞品として贈るイベントがカリフォルニアや近隣の州で定着してきた。
環境団体側は、コヨーテが自然界でネズミなどの害獣や動物の死体を処理する重要な役割を担っているとして保護の必要性を訴える。ただ、カリフォルニア州魚類野生生物局の科学者、スコット・ガードナー氏はコヨーテは絶滅の危機にはなく、逆に個体数は増加していると指摘しており、データ上は保護の動きが広がりづらい環境にある。
絶滅危惧種への誤射防止
こうした背景もあって、ハンター側は今回の規制を意に介する気配がない。過去のコンテストでコヨーテ14頭を仕留め、賞を獲得した経験を持つハンターのカーチス・ライト氏は牧場主から無料でコヨーテ狩りを請け負う意向を示し、「カネや賞のためではなく、他のハンターと野原で友好的に狩猟数を競い合うのが目的。コヨーテの干し肉をつくるために猟に出る」とうそぶく。