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【アラスカの大地から】大空のスナイパー ハクトウワシ (1/3ページ)

2014.11.10 13:30

幼鳥は体毛がまだらであるが、眼光の鋭さは早や成鳥並みである=2009年7月22日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)

幼鳥は体毛がまだらであるが、眼光の鋭さは早や成鳥並みである=2009年7月22日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)【拡大】

  • これぞハクトウワシのバタフライ。毎秒1ストロークの遠泳だった=2009年6月16日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • なんと魚を持ったまま岸まで辿(たど)り着いたのだった=米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • 風に乗り大空を漂う姿には憧れすら感じる=米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • 米アラスカ州

 海から森を見渡し、白い点が見えたらそれは大抵ハクトウワシである。樹齢数百年、高さ40メートルはあろうかという大木のてっぺん付近に、彼らは鎮座している。乱獲や薬剤などの影響で生息数が一旦激減したが、その後の保護政策により、今では南東アラスカでこの鳥を見かけない日はないほどだ。

 羽を広げた長さは2メートル以上。風格漂うそのたたずまいは、アメリカの国鳥としての威厳すら感じさせる。

 高みから見つめるのはフィヨルドの海。1キロ以上離れた場所の獲物をも見分けるといわれるその視力で、海面近くを漂う魚を探すのだ。

 ロックオン! ふわりと飛び立った後はまるで吸い込まれるように獲物へと向かう。海面すれすれを飛びながら、一瞬だけ足を伸ばし、鋭い足で獲物を連れ去る。

 アラスカの空を支配する洗練されたスナイパー。それがこのハクトウワシの本来の姿なのである。

 ≪思わぬ災難もあくまで優雅≫

 ところが、いつもそううまくいくわけではない。何が起こるか分からないのが自然界。精悍(せいかん)な面構えが思わぬ災難にゆがむこともあるのだ。

水没しても優雅に海面を切り裂くハクトウワシ

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