春の訪れに鳥が競い鳴き、そよ風は泉の水面に波の紋様をつくる。焼け付くような日差しと激しい雷雨が襲う夏を過ごせば、収穫の酒宴に人々が舞う秋がやってくる。そして冬。厳しい寒さも暖炉の語らいで癒やされ、意を決して外に出れば、北風の中に春の兆しを見つけて新しい力を得る。
歳月のめぐりとともに心を躍らせ、さらなる未来に視線を向ける「四季」の世界は、音楽が生まれてくる瞬間に立ち会い、若い演奏家が大いなる表現者へと成長するさまを見守る姿と響き合う。毎年、2回にわたって室内楽の名曲に取り組むシリーズも展開され、世界的ビオラ奏者で指揮者の大山平一郎をアーティステック・ディレクターに迎え、さまざまな世代の演奏家とステージを重ね、いっそうの経験を積んでいる。
コラス社長は「創業者のガブリエル シャネルは若いピカソやストラビンスキーに手を差し伸べ、私たち人類の遺産ともいうべき偉大な芸術が生み出されていきました。彼女のスピリットを受け継ぎたいとシャネル・ネクサス・ホールをつくり、パリのかつてのサロンのような音楽を響かせたいと考えました。ステージを高くせず、お聴きになる皆さんと演奏家が同じ空間の中で音楽を共有し、演奏の技術ばかりでなく演奏家自身のパーソナリティーを育て、自分の夢を表現する場所にしてほしい」と舞台に視線を送る。