アウトドアグッズを販売するキーン本社に隣接したフラッグシップストアには、リサイクル品を使用したアイデアが満載。シューズが並んだデスクはボーリングのレーンで、靴の試着用に置かれた椅子はドラム缶を再利用したもの。会計カウンターの頭上にはカラフルな道路標識が並ぶ=2014年10月20日、米オレゴン州ポートランド(緑川真実さん撮影)【拡大】
創業したのはワシントン州出身のテス・ダーロウさん(44)、オレゴン州に本部のあるスポーツ用品メーカー、ナイキのデザイナーだった。現在はデザイン担当のキャラ・ヤナガワさん(41)と女性2人で会社を支えてきた。
印刷機は1950~60年代に使われた中古品を活用しており、手作業で紙を差し込みながら印刷する。「ある工場で捨てられかけていたのをタダで譲ってもらったの。メンテナンスは大変。でも味のあるハンドメード感が出るのよ」とテスさん。「デザインは私がマック(コンピューター)でやっているわ」とキャラさん。新旧の技術を一緒に走らせ、独特の味わいを生み出す。
20~30代の若いスタッフが多い職場は居心地のいい雰囲気が漂う。「みんなが余裕を持って働けるよう、互いに助け合っています」とキャラさん。テスさん自身は7歳と10歳の2人の男の子の母親で、勤務は週4日に抑えている。「もっと働きたいけれど、仕事より家庭の方が大切。私がこうした生活をしていても、ビジネスを滞らせないようにしたいの」とほほ笑んだ。