「今まで本物のパールを洋服に使うことはありませんでした。パールの輝きは、とても優しいので、その輝きを消さず、引き立てるような服にするにはどうすればいいのかが最大の悩みでした。特に、服の素材には悩みました。選んだのは、ブラックフォーマル用の生地。すごく真っ黒な生地を使うことによって、パールの輝きを引き立てるようにしました。あんまりたくさんの色を使うとパールが目立たないと思ったのと、パールにも何色か色のあるパールがあるので、それ以外は色はない感じにしようと考えました」
――デザインの発想は
「コンテストのデザインを初めて書こうとしたときに、たまたま雨上がりで、クモの巣にたくさん水滴がついていて、それがすごくきれいだった。そこでパールを水滴に見立てて、『これでいこう』とひらめいたんです」
――本物の真珠は重さもあるが、苦労した点は
「たくさん洋服にくっつけたので、重みが心配でした。クモの巣の弧を描くデザインがつぶれないように、形が気になる部分には、軽いコットンパールを使い、バランスを取りました」