衆院選は与党が圧勝し、安倍政権が再スタートを切る。
今回の選挙戦を振り返って改めて感じたのは、野党第一党である民主党が掲げる政策に現実主義(リアリズム)が希薄すぎる点だ。自民党の楽観的現実主義に対し、民主党の悲観的理想主義が目立った戦いだったともいえる。
英国のウィンストン・チャーチル元首相は「悲観主義者はあらゆる機会の中に問題を見いだす。楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見いだす」との格言を残している。民主党の再浮上には日本の未来に対する楽観的現実主義こそ必要ではないか。選挙結果はそれを如実に示した。
そして安倍政権に今後問われるのはアベノミクスの徹底である。延期した消費税の増税を実施するに際し、首相は景気条項をつけないと明言した。増税が実施される1年半後の2017年4月までに岩盤規制の撤廃をはじめとするアベノミクスの具体的成果を上げ、景気回復を確実にすることが求められる。