再増税延期と経済対策の暮らしへの影響=2014年11月18日現在【拡大】
消費税10%への再増税が2017年4月に延期されることになり、家計の負担増も1年半先送りされる。政府は経済対策に給付金の支給や商品券配布などの家計支援策を盛り込む方針で、低迷する個人消費が一時的に持ち直す可能性がある。
ただ、物価上昇に賃上げが追いつかず、実質的な賃金は目減りする傾向が続いている。企業の業績改善を通じて、賃金上昇の流れが全国に広がっていくかどうかが景気回復の鍵を握る。
節約志向に変化も
ことし4月に消費税率が8%に引き上げられて以降、消費の低迷が続いている。3月までの駆け込み需要の反動減に、台風などの天候不順も加わったためだ。円安による輸入品の物価上昇や、電気料金の高止まりも家計を圧迫している。
みずほ総合研究所の試算では、8%への増税により、夫婦と子供2人の4人家族で年収500万円の世帯では、14年度は13年度に比べて家計負担が8万3482円増加。税率が15年10月に10%へ引き上げられた場合、17年度は13年度に比べて13万9137円の負担増となるとしていた。
再増税に備えて家計の節約志向が強まっていた面もあり、当面の負担増が遠のいたことで、消費者心理が改善する可能性がある。