このため今回は山岳工法の中でも、主に「NATM(ナトム)」と呼ばれる工法を採用する。発破・掘削して土砂を運び出した後、岩盤が崩れないようアーチ状の鋼鉄を埋め込み、さらにコンクリートを吹き付け、ボルトを打ち込む。地盤の安定を確保しながら掘削していく方法だ。
四方を海に囲まれ、山地が多い日本。その建築史はトンネル工事の歴史でもある。とりわけ青函トンネル(全長約54キロ)では度重なる出水事故や多くの殉職者を出しながらも過酷な工事を乗り越え、掘削技術を進歩させてきた。
今回のリニア工事には大成建設や鹿島、大林組、清水建設といったスーパーゼネコンから、トンネルを得意とする準大手までがそろい踏みする。世界でも類を見ない大工事に、建設業界はまさに「オールジャパン」で挑む。(SANKEI EXPRESS)