米ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は17日、クリスマスシーズンの25日から公開を予定していた北朝鮮の金正恩第1書記(31)の暗殺が題材のコメディー映画「ザ・インタビュー」の公開中止を決めた。この作品をめぐっては、製作元のSPEがサイバー攻撃を受け、社員の個人情報から未公開作品までがネット上に流出。さらに犯人側が上映映画館をテロ攻撃するとネット上で脅したことから、観客の安全確保などを理由に公開中止となった。米当局は一連のハッカー攻撃は北朝鮮の仕業と断定。言論や表現の自由を封じた前代未聞のサイバーテロにハリウッドが怒りの声を上げている。
「今後、公開せず」
米紙USA TODAY(電子版)やロイター通信などによると、16日、犯人側が「世界は恐怖に満ちるだろう。9・11(の大規模テロ)を思い出せ。上映時間には映画館に近づかないことをおすすめする(家が近くなら、外出した方が良い)」などと上映館へのテロ攻撃を示唆する脅迫文をネットの掲示板に投稿した。