17日、米国のオバマ大統領はホワイトハウスで演説し、近くキューバとの関係正常化を行うと発表した。
<オバマ大統領が17日に発表したキューバに対する融和・関与政策への転換は、キューバへのヒトやモノ、カネ、情報の流入を拡大することにより個人や市民社会を支援し、社会主義体制の内部からの変革を促すことを狙ったものだ。だが、共和党からは反発の声があがり、次期大統領選にも影響するとみられる。
「米国は中国やベトナムとも国交を回復した。キューバとも新たな章を設けるときだ」
オバマ大統領はホワイトハウスで発表した声明の中で、東西冷戦終結後、なお存続する共産党一党支配の国家を引き合いに、こう指摘した。
根底には、米国の規制措置による孤立化政策は、民主化をはじめ変革をもたらすに至らず、「失敗だった」(ホワイトハウス高官)との認識がある。そこで、関係改善と制裁・規制緩和を通じ「国民と市民社会に力を与える」ことに、重点を移した>(12月18日、産経ニュース)