サムスングループの支援のもと、米国で救世軍が子供たちのために開いたクリスマスパーティー。サムスンは福祉や教育に向けた慈善活動も世界中で展開、イメージの向上に力を入れている=2014年12月17日、米サウスカロライナ州グリーンビル(AP)【拡大】
韓国サムスングループの事実上の持ち株会社、第一毛織(チェイル・インダストリーズ)が18日、韓国取引所に上場した。グループ総帥でサムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長(72)が病床にある中、長男で第一毛織の筆頭株主でもある在鎔(ジェ・ヨン)副会長(46)は今回の上場で莫大(ばくだい)な資産を手にした。在鎔氏が会長の座を引き継ぐ際に必要となる相続税に充てられるとの見方が有力だ。ライバルである日本の大手電機メーカーも「サムスン帝国」の変化を固唾をのんで見守っている。
新規株で1630億円
18日の韓国株式市場で第一毛織株は10万6000ウォンの初値を付け、公開価格の5万3000ウォンの2倍となった。終値は11万3000ウォンと初値を上回った。
第一毛織はサムスングループの支配構造の頂点に立つ企業だ。サムスン生命保険の大株主の立場にあり、そのサムスン生命はサムスン電子の大株主だからだ。