黒人指導者らも非難
だが、パトカーを待ち伏せして警官2人を問答無用で射殺した今回の事件については、犯行への非難が広がっている。米CNNによると、抗議デモを主導してきた黒人指導者のアル・シャープトン師(60)は、ガーナーさんの遺族は警官への銃撃に憤慨しているとの声明を発表。ガーナーさんらの名を掲げた警官襲撃は、正義を求める運動の趣旨に反すると反発した。
また、ガーナーさん死亡をめぐって人種的な少数派への配慮を促していたバラク・オバマ大統領(53)も声明で「警官はわれわれの社会を日夜守ろうとしている。敬意と感謝の念を払うべきだ」と強調した。
殺害現場近くに住むフォトグラファーのジョン・ジェロニモさん(28)はロイター通信に、これまでよりも街に警官が増えるだろうとしたうえで、「多くの人々が(警官に)チェックされ、車を止められるようになる。緊張感が高まっていくだろう」と話した。クリスマス休暇を迎えた米国社会を殺伐とした空気が覆っている。(SANKEI EXPRESS)