物語はほとんど鉄格子の中で展開される。アンディ(中央、佐々木蔵之介)の独房でのレッド(左、國村隼)とのやり取り。米女優リタ・ヘイワースのポスター(右)が舞台回しのカギとなる=2014年12月10日、東京都千代田区・日比谷シアタークリエ(東宝提供)【拡大】
レッドは最後には出所して、国外にいるアンディと再会する。ただ「再会はレッドの希望で現実に起きたことなのかどうか。もしかしたら妄想かも知れない」(國村)と含みを残す。
出演は男性のみ総勢18人。アンディが勉強を教えるトミーを演じる三浦涼介(27)が清涼剤的な役割を果たしている。「ロックンロール的な気質のキャラクター。格好良く演じたい」と三浦。図書係の老人ブルックシー役の小林勝也(71)は、三十数年に渡る服役を終え、社会に出ることを恐れる臆病さを演じて秀逸。ほか冷酷な刑務所長スタマス役で板尾創路(いつじ、51)が出演。(藤沢志穂子/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
2014年12月29日まで、東京・日比谷シアタークリエ。東宝テレザーブ(電)03・3201・7777。2015年1月に仙台、名古屋、広島、大阪、福岡で公演あり。