SPEに対するハッカー攻撃では、幹部や社員の個人情報やメールなどが大量に流出。25日の公開に合わせてテロ予告の示唆もあったため、SPEは公開中止を決めた。これに対し、「テロに屈するのか」「表現の自由はどうなるのか」といった批判が多く寄せられ、バラク・オバマ大統領(53)も公開中止を「間違いだった」と批判した。米捜査当局はハッカー攻撃に北朝鮮が関与していると断定している。
SPEのマイケル・リントン最高経営責任者(54)は声明で「表現の自由を抑圧しようとした人たちに立ち上がっていることを誇りに思う」とした。共同監督で主演のカナダ出身俳優、セス・ローゲンさん(32)はツイッターで「人々の声が届いた。自由が勝った」とつぶやいた。
ハッカー側はSPEが当初、公開中止を発表した際に「非常に賢明だ」とし、映画を公開しなければ情報流出は止めるとしていた。公開されることになり、犯行をエスカレートさせるかが注目される。(ロサンゼルス 中村将、ワシントン 青木伸行/SANKEI EXPRESS)