次の撮影用のための着替えを確認したら、パンツを忘れてきてしまったことに気付きました。2人のアシスタントさんたちのパンツを見ると、1人が予定していた黒のスキニーを履いていたので、「A子ちゃん、ちょっとそのパンツ貸してよ、私のタイトスカート貸すから」と交渉しました。お店のトイレを借りようとしましたら、店員さんに「故障中なんです」と断られ、少しムッとしてA子ちゃんと顔を見合わせました。公園のトイレが2分くらいの所にあると教えていただき、私たちは寒い中を走ってトイレに行きました。そのトイレは、とても汚くて臭くて倒れそうでした。パンツとスカートを交換し、また走ってお店に戻ると大きなストーブの横に座ったままのおかみさんが初めて別人のような笑顔でこちらを見ていました。私たちも思わず笑顔になりました。お会計をすませると、スカートで足が寒そうなA子ちゃんがかわいそうで、毛皮のロングコートを強引に貸してあげました。それを見ていたおかみさんがますますうれしそうに笑っていて、私たちもつられて楽しい気分になりました。