北朝鮮の金正恩第1書記。お互いのリーダーを「独裁者」「サル」と揶揄し合う両国によるサイバー空間での壮絶なバトルは、闇に包まれた部分が多いのも事実だ=2013年7月27日、北朝鮮・首都平壌市(AP)【拡大】
だが、米CNNなどによると、専門家らは(1)過去に使われたウイルスを北朝鮮以外の個人や組織が流用した可能性がある(2)メディアで北朝鮮犯行説が持ち上がるまではハッカー側は金第1書記の暗殺映画に一切言及していなかった-などの疑問点を指摘、SPE側の内部犯行説も否定できないといている。
北朝鮮が以前に開発したウイルスは今では部品単位で販売されており、複数のグループが同じツールを共有している可能性がある。このため類似性をもって北朝鮮の犯行と判断するのは無理があるというのが、言い分だ。
また、「GOP(平和の守護者)」と名乗る今回の犯行グループは、当初は映画のことには一切触れず、SPEに対して不当なリストラへの抗議、金銭的要求などを行った。「ザ・インタビュー」のことに言及し始めたのは12月8日で、公開中止を要求したのは最初のサイバー攻撃(11月24日)から22日後の16日だった。